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小学生の娘に読ませたい漫画 [本・コミック]

ブログ復帰早々、こんなネタですみません(笑)
考えたら、ビリーやトレーニングに関することや、育児ネタを
除くと、どうしてもマニアックな話になってしまうんですよね。
それを大歓迎と受け止めていただける方には幸いですが、
そうでない方も多数いらっしゃるわけで・・・
僕の根がオタクなもので、ご了承くださいm(_ _)m

さて気を取り直して、ブログ書きます。

先日、4月から小学3年生になった長女が

  「お父さん、何か面白い漫画読ませてよ」

と言ってきました。

これまで僕のほうから積極的に「漫画」を読ませていた
わけではなく、むしろ活字のほうをバリバリ読んでいた娘
から、「漫画読ませてよ」という言葉を聞けたことは、大変
喜ばしいことです(笑)

  そっか、「漫画」に対する興味を持つようになったか・・・
  漫画の世界は奥が深いぞぉー(^^)

ってなことを思いつつ、はて?小学生に読ませて面白い
漫画なんて持ってたかな?ということに気が付きました。
なにせ狭い我が家で僕に与えられた収納スペースは
限られており、その中でも漫画は数種類しかありません。

そんな中でも、小学生が読むのにぴったりの漫画が
ありました。
これです。

0408_1.jpg

「T・Pぼん」という漫画をご存知でしょうか?
あの藤子・F・不二雄さんの名作です。
娘にも
「これ、ドラえもんを書いた人と同じ人が書いた漫画なんだよ」
と言って渡しました。

内容としては、ひょんなことから「タイム・パトロール隊」の
一員となってしまった平凡な中学生の冒険活劇です。

僕が小学生の娘にこの作品を読ませたいと思ったのは、
一つはタイムトラベルものであるということ。
ここのところ、娘の興味対象は心霊、幽霊、妖怪、占い、魔法、
魔女といった、いわゆるオカルト系・不思議系ジャンルです。
言ってみれば、目には見えない「何か」に興味があるのでしょう。

そういった中で「時間」という新しい概念を植えつけることは、
SFというジャンルに対する興味が沸いてくると思います。
映画の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「時をかける少女」
などのタイムパラドックスものも、いずれ見せてあげたいし。

そして、この「T・Pぼん」という作品は世界中の歴史を紐解く
という意味でも、スケールの大きい作品です。
ピラミッド建設とは、どういうものだったのか?
中世で本当にあった魔女狩りの恐ろしさとは?
恐竜時代に生息していた人類の祖先とは何なのか?
太平洋戦争の沖縄の惨劇とは?
ドラキュラ伝説の元になった話しとは何か?
アメリカにおける奴隷制とはどういうものだったのか?
中世ヨーロッパで蔓延したペストの恐怖とは?

おおよそ、学校で習う日本史や世界史の出来事が取り上げ
られていますが、教科書ではほんの一行で語られる言葉に、
どれだけの犠牲があったか、困難な状況であったかを
知る由もありません。

ただ一つ言えることは、膨大な時間の積み重ねの上に
僕らは生きているのであって、どの時代にも確かに人間は
生きていたのだということを忘れてはいけないのだという
ことだと思います。
そして僕らも、そういった膨大な時間の流れの中の、ほんの
砂粒よりも小さな粒子のような存在であるということです。

そういうことを俯瞰することは、逆に己を知ることにもなります
よね。やや哲学的ではあるけれども、その感覚が伴わないで
主観だけで物事を判断しては、大きな過ちを招く結果にも
つながると思うのです。
例えば、戦争もそのうちの一つ。

また、歴史の中では、命の重さがあまりにも軽く扱われている
時代もあります。戦争しかり、奴隷制度しかり、魔女裁判しかり。
いずれも人間が人間に対して行ってきた行為でありながら、
なんと愚かなんだろうと思わざるを得ません。
しかしながら、それが現実であることを認めなくてはいけません。

この「T・Pぼん」という作品では、そんなことを漫画という手法を
使って伝えています。
決して説教めいた描写ではなく、あくまでも平凡な中学生の
男の子の冒険譚を通して、僕らがその時代に実際に迷い込んだ
かのような、ハラハラ、ドキドキした時間を共有させてくれます。

そして思うんです。
今の時代に生まれてよかったと。
日本に生まれてよかったと。

小学生の娘が、実際にどこまで感じ取れるか分かりません。
僕がこの作品に出会ったのも小学生の頃で、その当時は命の
尊厳だとか、歴史の非情さなどは、あまり深く受け止めずに、
ただ作品の面白さに、何度も何度も繰り返し読んでいました。

それでも時が流れて、大人になって、この作品をもう一度
手にしようと思ったのは、何か小学生の頃に感じた強いものが
心に残っていたからなんでしょうね。

惜しむらくは、この「T・Pぼん」という作品は未完であるという
ことです。藤子・F・不二雄さんが最後まで描きたかったものは
いったい何なんだろう?伝えたかったメッセージは何なんだろう?
そういうことを考えながら読むと、また感慨深いものがあります。

小学生の娘に読ませたい漫画と言いながら、大人のあなた
にも、ぜひ読んでもらいたい作品です(^^)


T・Pぼん 1 スペシャル版 (1) (希望コミックス)

T・Pぼん 1 スペシャル版 (1) (希望コミックス)

  • 作者: 藤子・F・不二雄
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: コミック



T・Pぼん スペシャル版 第2巻 (2) (希望コミックス)

T・Pぼん スペシャル版 第2巻 (2) (希望コミックス)

  • 作者: 藤子・F・不二雄
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2008/10/05
  • メディア: コミック



T・Pぼん スペシャル版 第3巻 (3) (希望コミックス)

T・Pぼん スペシャル版 第3巻 (3) (希望コミックス)

  • 作者: 藤子・F・不二雄
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2008/11/05
  • メディア: コミック



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コメント 2

みかんがに

T・Pぼん・・・なんか題名はどこのぼうや?って感じですが、
深い内容で、おもしろそうですね~
歴史は漫画で読むのがいちばん頭に入りそうです。
私のフランス革命はベルバラでできてますし(笑)
「レッドクリフ」をみて、今三国志を漫画で読みたいと思ってます~
by みかんがに (2009-04-13 22:23) 

サナギン

●みかんがにさん

誰もレスのない記事にコメント付けていただき
感謝感謝(TT)
いやぁ、こういうネタはやっぱ受けがよくないんかな?(笑)

>T・Pぼん・・・なんか題名はどこのぼうや?って感じですが、
>深い内容で、おもしろそうですね~

いいですよー、これ!
本当にオススメです。
絵はドラえもんみたいですが、内容はかなり
シビアです。大人向けです。

>歴史は漫画で読むのがいちばん頭に入りそうです。
>私のフランス革命はベルバラでできてますし(笑)

(笑)それは分かりますね~
やはり時代背景とか、人物描写とかは漫画が
優れていますよね。

>「レッドクリフ」をみて、今三国志を漫画で読みたいと思ってます~

三国志に興味がおありなら、この春から始まった
下記のアニメもいいかもしれませんよ(^^)

蒼天航路
http://www.ntv.co.jp/souten/

まるでミュージカルみたいに、テンポよく物語が展開
していくので、面白いです!
by サナギン (2009-04-14 15:10) 

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