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絵本「地獄」買いました [本・コミック]

地獄、買いました。

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子供のしつけにいい!と評判の絵本。

物語はと言うと、五平という男が、突然地獄に
連れてこられるところから始まります。

この五平、なんで死んだのか?どういう悪いことを
したのか?という伏線が、いっさいありません。
でも、地獄に来たと言うことは、何か悪いことを
しでかしたのだろう、という推測はできます。

で、五平が閻魔大王の裁きを受ける場面で、突如
地蔵菩薩が登場します。まさに正義の味方のように
タイミングがいいです。でも、閻魔大王を倒して
くれるわけではなく、五平が生前一つだけいい事を
したので、どうか人間として生まれ変わりをさせて
欲しいと閻魔大王に掛け合うのです。

その一つだけいい事というのは、実は川で溺れて
いる子供を助けたことでした。

閻魔大王も、話が分かる方で、それを快諾します。
が、せっかくなので、地獄を見て行って、こんなに
怖い場所だということを、人間に説けと、五平に
言います。

五平は、見るに耐えない地獄見学ツアーに強制
連行されます。その中で、賽の河原で石を積む、
子供の中に、太郎という子供をみつけます。
太郎は村に住む子供で、川でおぼれて死んで
しまったそうです・・・

ここまで読んで、ちょっと待てよ?と思いました。

五平が死んだ原因って、もしかしたら、川で
溺れてた太郎を助けようとしたことなんじゃない
だろうか。

太郎を助けようとしたけれど、結局助けることは
かなわず、自らも命を落としてしまったと。

自分の命を投げ出してまで、子供を助けようと
した善意があったから、地蔵菩薩が現れたの
ではないだろうか?
だとすると、この後、溺死したと思われた
五平は奇跡的に息を吹き返すとか????

なーんていう、裏ストーリーを思わず考えて
しまいましたが、真相は定かではありません。
そうだったら、ちょっと物語としては、案外
奥が深いのかもしれません。

そして、賽の河原で太郎を見た時の五平が放つ
強烈なメッセージ。

「子どもたちよ、いのちをそまつにするなよ」

胸を打たれました。

子供のしつけにいいかどうかは、分かりません。
6歳の次女に読み聞かせてみましたが、かなり
怖かったのか、夜中眠れなくなってしまい
ました(^^;)

子供が悪さした時に、毎回「地獄におちるぞ!」
と脅すのも、トラウマになりそうなので、
そのセリフは、ここぞ、という時の切り札に
取っておこうと思います(笑)


絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

  • 作者: 白仁成昭
  • 出版社/メーカー: 風濤社
  • 発売日: 1980/08
  • メディア: 大型本



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樹痢

確かに自ら命を落としたようなきもしますね!!
by 樹痢 (2013-04-18 01:10) 

サナギン

●樹痢さん

コメントありがとうございます(^^)
いろいろな解釈ができてよいですよね!
by サナギン (2013-04-18 21:06) 

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