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妖怪博士 [本・コミック]

最近、娘と「妖怪クイズ」をしています。
それというのも、娘にあげた去年のクリスマスプレゼントが
これだったからです↓


・水木しげる 妖怪大百科
・水木しげる 妖怪百物語

いや、クリスマスにふさわしいかどうかは置いといて、
妖怪については小学校に入るまでには覚えておかなければ
いけない、言わば必修科目のようなものかと思いましたので(笑)

娘は読書の虫なので、ヒマさえあれば、この妖怪の本を読み
あさっていました。

そんなわけで「妖怪クイズ」です。
例えばこんな感じです。

娘 「夜、寝ているときに天井の模様が浮き上がってきて現れる
   妖怪はなーんだ?」

僕 「えーっと、天井さがり」

娘 「正解。
   では、その天井さがりが現れた時は、どうしたらいいでしょう?」

僕 「え?どうしたらいいって・・・、起きて驚かす??」

娘 「ブブーッ!はずれです。
   正解は、何もせずに布団をかぶって寝る でした。
   なぜかって言うと、天井さがりは寝ていない人に気が付くと
   驚いて天井に穴を開けて逃げていってしまうからでした。
   天井に穴を開けられたくないなら、気付かないふりをして
   寝るしかないのです」

僕 「へぇー(知らなかった)」

とまぁ、こんな感じで、クイズはクイズでも、カルトクイズになってます。
恐ろしいことに、あの本を丸暗記しているようです。

こんなこともありました。

娘 「この前、保育園で妖怪見たよ」

僕 「え!?ど、どんな?」

娘 「いつもは3人の班なのに、4人座ってたの。
   一人は見たこともない子。仲良く話しをしてるの。
   あれは “ざしきわらし” だよ、きっと」

いや、それは隣のクラスの子なんじゃないかと思ったけど、けっこう
隣のクラスの子も把握しているみたいだし、本当に“ざしきわらし”かも
しれんなぁ・・・とか思ったり。

他にもこんなことがありました。
娘が指に怪我をして、少し血が出ていたのでどうしたのかと聞くと

娘 「あれ?いつの間に怪我してたんだろう。
   ・・・。
   これはきっと “かまいたち” のしわざに違いない!」

いやいやいや。
あなたの不注意でしょう、きっと。
でもあえて突っ込みをいれず

僕 「そうだねぇ、きっとそうに違いないよ」

と後押ししておきました(笑)

見事なまでに生活と妖怪が密接に結びついているなぁ。
きっとサンタクロースよりも信憑性があるのかもしれない。

そういやぁ、僕も小学生の頃に不思議な体験をしたことが
ありましてね。
僕の小学校にはライオン山と呼ばれる裏山があったのですが、
ある夏の日の夕方、近所の友達と3人で裏山を頂上まで登ろう
ってことになりました。

裏山といっても雑木林になっていて、結構急斜面だったり
するんですよ。山腹には戦時中に使われていたという防空壕
なんかもあったりして、当時の子供たちにとっては冒険の場所
だったんです。

で、裏山登頂ですが、僕が一番ノリで頂上をのぞくと、そこは
神社の境内のようになっていました。真っ赤な夕焼けに包まれて
なんか妖しい感じがしました。その境内のような場所では
子供たちが数人、ボールのようなもので遊んでいました。
でも、なんか奇妙なんですよね。みんな着物を着ているんです。
きれいな着物ではなく、日本昔話で見るような、村の子供が
着るような着物です。

直感的に「異世界だ」と感じました。
そう感じた矢先、子供たちの中の一人、女の子がこちらに気が
ついて近付いてきたんです。
僕は驚いてしまって、「うわーーーっ!!」って叫びながら、
裏山を転げるように駆け下りました。
一緒に登っていた友達は、後から遅れて登ってきていたので、
頂上の景色は見ていないのですが、僕の声に驚いて一緒に
「わーーーーーっ!」と駆け下りました。

裏山からふもとまでたどり着いて、みんなに今見たことを話し
ました。みんなも半信半疑でしたが、僕の様子が尋常ではなかった
ので、信じないわけにもいきませんでした。
それなら、もう一度登って確かめようと思ったのですが、あたりは
すっかり暗くなっていたので、その日は断念しました。

数日後、僕らはまら裏山山頂を目指して登りました。
あの日僕が見た光景を確かめるために。
同じルートで登頂したはずなのに、山頂にはあの日の光景は
広がっておらず、ただ普通の民家があり、その奥には普通に
道路があり、車が走っていました。

子供の頃の記憶なので、「見間違い」もあるかと思ったのですが、
今になって思うと、確かめるためにもう一度登っているあたり、
見間違いではなかったんでしょうね。
あの赤い夕焼けに包まれた異世界は、結構脳裏に焼きついて
いて離れないんです。

あれも一種の妖怪のしわざだったのかもしれません。


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コメント 6

まー

ああっ、なんて素晴らしい、そして羨ましい親子の会話!

ワタクシも、やはり水木しげるさんの妖怪百科を愛読書に
「コワイ話だったらまーちゃんに(聞け)!」
と、友だちに太鼓判を押されるほどに
妖怪博士ッぷりを見せつけていた小学生だったんです。

>言わば必修科目のようなものかと思いましたので(笑)

激しく、同意いたします。m(__)mすばらしいです。

ウチの子らは、川端誠さんの絵本の妖怪シリーズは
大好きなんですが、
水木しげるさんの絵はまだ怖くてダメみたいです。
先日図書館で意気揚々と借りてきたんですが、
ちっとも読んでくれませんでした。orz

なっちゃんとサナギンさんの会話に、私も加わりたいです。
by まー (2007-02-22 12:41) 

サナギン

妖怪教育のほうは、ほぼ完了しました(笑)

僕も小学生の頃は妖怪博士でした。
やっぱり水木しげるさんの本が愛読書。
あの世界観はすごいですよね~
ものすごく想像力が掻きたてられますし、
不思議なもの、目に見えないものへの興味も
わいてきます。

実際、目に見えなくても存在するものを感じる力
というのは必要だと思うんですよね。
でも、それには目に見えなくても存在するものは
ある、ということを分かっていないといけない。
それには妖怪という存在はうってつけですよね。

確かに水木しげるさんの妖怪の絵は恐いかも
しれないですよね。僕もなっちゃんを何度も本屋に
連れていっては、免疫を付けさせました(笑)
最初のうちは恐がって近付かなかったんですが、
次第に興味を持ち始め、今じゃ妖怪の本や鬼太郎の
本ばかり読み漁ってますよ(笑)
by サナギン (2007-02-22 13:02) 

まー

>実際、目に見えなくても存在するものを感じる力
>というのは必要だと思うんですよね。

大いに、同意であります。
そうなんですよね。
最近、そう言う意識が薄れてしまっているからこそ、
……いろんなことが、おかしくなっているような気もします。

「○○をすると、○○の神様に怒られるよ」
「○○でないと、○○さまに連れて行かれるよ」
などという叱り方は、ある意味では、必要な事ではないかと。

鬼太郎は、本当にすごいですよね。
小さい頃はまだ最初のカラー版アニメの頃で、
夜、夢に見るほど怖かったです。

ああ、あれを子どもたちに見せたいナァ。
アニメで少し見せていたら、免疫つくかしら。(^_^;
by まー (2007-02-22 21:21) 

サナギン

>「○○をすると、○○の神様に怒られるよ」

そうですよね~
確かに妖怪の中にはそういう教訓から生まれたような
妖怪もいますよね。

昔の鬼太郎は恐かったですねぇ。
鬼太郎がクジラみたいな妖怪になっちゃう話あったじゃない
ですか。あれは本当に恐かった。中身は鬼太郎なのに
みんなに分かってもらえないだけで、人間から攻撃される
姿が、すごく悲しかった。

鬼太郎と言えば、4月からまたテレビアニメ化しますね!
http://www.toei-anim.co.jp/tv/kitaro/

ちょっとキャラデザが・・・
鬼太郎、いいとこのおぼっちゃんみたいだし。
特に猫娘なんか、お色気ヒロインキャラっぽいっす(^^;)

でも、見ますけどね(笑)
by サナギン (2007-02-23 10:26) 

no_iron

へぇ~!サンタさん、思い切ったものをプレゼントしましたねー!(笑)

去年の秋に、
歌川広重の東海道五十三次を鬼太郎が旅したら…
ってのを鑑賞しました。面白かったですよー。
水木しげるさんってスゴイですねぇ!
http://www.yanoman.co.jp/yokai53/index.html
http://www.buffet-museum.jp/003_kikaku/youkai.html
by no_iron (2007-02-23 12:14) 

サナギン

いえいえ、サンタさんからはピアニカでしたよ(笑)
これはお父さんからのプレゼントです(^^)

「妖怪道五十三次」は、僕も見に行きたかったです。
本が出てるので、そのうち購入します(^^)
by サナギン (2007-02-23 13:11) 

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